「成年後見人を途中でやめられる!?」~もうやめたい!兄の成年後見人~高齢で自分のことで手いっぱい!こんなに大変とは思ってもみなかった!

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みなさま、こんにちは!

司法書士事務所ともえみの阿部です。

 

最近とても暑くなりましたね!

まだ5月だというのに30℃を超える夏日もありましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

水分補給はこまめにして下さいね。

 

さて、先日ともえみにこのようなご相談がありました。

 

【 一人暮らしの兄が意識不明に!後見人になったものの・・・ 】

 

花子さん(67歳)は10年前に夫を亡くし、2人の子どもはそれぞれ独立して

今は気ままな一人暮らし。

 

ところが!!

 

ある日、兄が脳梗塞で入院。そのまま意識不明に・・・

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離婚して一人だった兄の身の回りの世話をすることになったのです。

病院から入出金するために後見人が必要と言われ・・・

自分しかやる人がいなかった花子さんは言われるがままに後見人に就任しました。

そして5年後・・・花子さん72歳、兄75歳になりました。

 

兄は意識が戻らず、花子さんも70歳をこえ色々大変になってきました。

裁判所からは、後見業務の報告せよと通知がたびたびくるのですが、その対応もできなくなりました。

たった一人の兄弟だからなんとか助けてあげたいのですが「もうやめたい」とご相談に来られました。

 

 

【 成年後見人をやめられる!?  成年後見制度とは 】

 

まず、【成年後見制度】という制度があります。

 

成年後見制度には、

任意後見制度  ② 法定後見制度 の2つに分けられています。

 

まず①に関しては、任意という言葉通り、まだ判断能力があるうちに自分の意思でお世話してくれる人を決めておく制度です。将来の約束を今のうちからしておきたいといった方におすすめの制度ですね!

 

次に②の場合、今回のお兄さんのように任意後見人を選ぶ間もなく、すでに意識不明の場合は裁判所に申し立てて後見人を選んでもらいます。それが、法定後見人です。認知症や知的障害など判断能力が不十分、つまりお金の管理ができなかったり、日常的なことが分からなくなっている方の生活をサポートする制度です。

 

 

【 成年後見人になったら何をする? 後見人の義務と責任 】

 

財産管理 預貯金の入出金、必要な費用の支払い、不動産の管理、税金の申告etc

 

身上監護 入院や施設入居の手続き、ご様子伺い

 

裁判所への報告 財産目録や収支についての報告

 

後見人になると、判断能力がないご本人に代わって、財産の管理や住居の確保などさまざまな務めが課されます。

電卓の図

 

 

 

 

 

 

 

 

特に③裁判所への報告は正確で詳細な書面と資料の提出が求められます。

一般の人で高齢になった花子さんにはとても大変な業務でした。

 

 

【 後見人には誰がなる? 後見人就任の要件 】

 

一番多いのはやはり親族であり、子や夫(または妻)兄弟姉妹ができるならその方が望ましいかもしれません。成年後見人とは、その方が生きている限りずっと続くものであり、一番親身になれるのも確かに身内です。

ですが、その日常の務め以外にも裁判所への細かい報告業務があり、一番親身になれる身内でも自身の生活を維持しながらご本人のサポート役をするのはとても大変なことです。

また、後見人は本人(被後見人)の財産を預かり、自身の収支と完全に分離して管理をしないといけません。そのため、一定額以上の財産がある方の後見人としては司法書士のような専門職後見人が選ばれることがほとんどとなっています。

 

今回のご相談者である花子さんも、身内の成年後見人でした。兄が突然倒れ、独身で一人暮らしであったため、業務内容がよく分からないまま妹の花子さんが後見人になったそうです。初めのうちは兄の必要な費用の支払いや、入退院の手続きも行なえていましたが、花子さん自身も高齢になり体の調子が悪い日もあったりで思うように後見の役割ができなくなっていったのです。

 

 

【 後見業務は専門家におまかせ! 自身は兄の見守りだけしたい! 】

 

そこでともえみでは、まず花子さんの事情を裁判所へ説明し、新たな成年後見人として、ともえみがお世話をさせて頂けるよう手続きを開始いたしました。

 

●ともえみ → 後見人

●花子さん → 唯一の親族として今までどおりお見舞いなど様子伺い

 

花子さんも慣れない裁判所への報告やお金の管理から開放され、肩の荷が下りて先々の不安がなくなったと笑顔を取り戻していただけました。

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ともえみでは、それぞれのお客様のご状況に合わせた提案をさせていただきます。

 

「親族の後見人になったけど、この先続けていく自信がない」

「後見人の業務を信頼できる人に代わってもらいたい」

ご自身と家族の生活のために、いつでもご連絡ください。

 

ご身内のことだけではなく、ご自身の将来についてのご相談も増えています。

 

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